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新 ちうごく じけんぼ⑨ [家族旅行♪]

 

 

            中国旅行記 西安・北京編  NO5 

 

          お待ちかね・・・?

 

   【 王府井 大事件!! ・・・の巻き】

      (長い話になりますが、是非最後まで聞いてください!)

 

 

         空港でのハプニングを何とかクリアした、おかしゃん一家は、

            西安を後にし、 北京へと戻って来た。

          空港で待っててくれたガイドさんとも、難なく会え

              ホテルに早ばやと着いた私達は、

      ホテルの近くの【王府井・わんふーじん】を散策することに・・・。

     北京一の繁華街であるその通りは、夜になると歩行者天国になり、

        夜遅くまで多くの人達が買い物などを楽しんでいます。

             お洒落な店やデパートも数多くあり、

           また、ある通りには露店がずらりと並んでいます。

            (多分 50店舗以上はありましたよ)

               しかしそこには、さすが中国!

                   目を疑うものが・・・

          な・な・なんと 『 ねずみの串焼き~~~!!』 

       その上 なにやら異様な?臭い(香辛料でしょうが)も漂い 

       私達は何か踏みいってはいけない空間に来てしまった・・・  

                  そんな気持に・・・


     

 

        だって、ねずみの串焼きを、美味しそうにカブリ付く

        若いおねーちゃんの姿・・・ちょっと異様でしょ~?

 

        通りには胡弓を弾きながら歩く息子の袖をつかみ

       (ストリートミュージシャン・・ってやつ?それとも流し?)

      お椀のようなお金入れを手に、ヨロヨロと付いていく老婆・・・。

                 何か切ない光景です。

      陰と陽・新と旧・富と貧・・・ 全てが入り混じった不思議な街・・・。

 

            そして私達はとある大きなデパートへ・・・

     洋服から電化製品、地下にはやっぱり食料品・・日本と同じです。

             ただ商品は少し?違いますが・・(QQ)

           中国らしいお菓子などのお土産を買いこみ、

     あとはホテルで飲むビールの調達しなきゃ!と、食料品売り場へ・・・

     なんとビール1本2-3元からあります。(日本円で30円くらいから)

              安さに感動し、うはうはのおかしゃん!

      全種類のビールを買い込み (といっても5.6本です、あしからず)

               大満足で、意気揚々と店を出た。

 

                      ところが!

 

         店の外で待っていたはずのじじの姿が見当たらない!!

 

            ばばに   『 どこ行ったの?』   と聞いても 

              『 知らん!ここに居たはず・・』 

                      との答え・・・

           そう言えば ばばも、おかしゃんと同時にお店に入った。

                     ってことは・・・

 

             まじぃ~~~~?!

 

                もぉ~~!なんで待っとらんのや・・・

             母に  『 ここでじっとしといて!』  と告げ 

            しゃ~ないなぁ~ どこふらついとるんやろ・・・

                  ・・・・と その時は思った。

           ところが、失踪元である地下の食料品売り場は元より、

          デパート中、何往復も探し回るがどこにも姿がない!!

 

                       まさか外へ・・・

                 背中に冷たいものが走った。

             まさかとは思いつつも、デパート付近を捜索! 

            しかし、じじらしき姿は、どこにも見あたら無い・・・。

            もう、パニクリ状態で 必死丸見えのおかしゃん・・・

 

          そのとき、一人の若い男の人が声をかけてきた。

      しかし私は、その時 そんな知らない人を相手にしている余裕 ゼロ!

           一生懸命話しかけてくる、その若者を無視して

                   あたりを必死に探した。

              ふと気付くとその若者は彼女連れ・・・

                  いったい何の用だったの?

        しかし、その時おかしゃんは、そんな事考える余裕など無かった。

         そして二人は、何か腑に落ちない顔をして、去って行った。

 

          途方にくれた私は、とにかく誰かに助けを!・・・と

       見るから無愛想で怖そ~うな警備員のお兄さんに声をかけた。

                  ただでさえ未熟な語学力。 

            その上パニクッているから勿論通じない (xx)

             筆談とジェスチャーで何とか理解してもらい、

       (父が迷子・・・ 年は74歳の老人・・・ 服は茶色で帽子被ってる)

         私はインフォメーションカウンターへと連れられて行った。

 

              そこには、顔は超綺麗で可愛いけど

         すんげー感じの悪いお姉さんが

、           面倒くさそうに私の話を(筆談)聞き

            警備員に何やら文句らしきを言っていた!

        多分、(なに?この日本人・・・何言ってるかわかんない!

           それに、あたし面倒なのいやだから!)みたいな・・・汗

               それに対し、警備員のお兄さんは、

          多分(そんなの仕事だろ!どうしたらいいか考えろ!)

             みたいな会話をしていたと思う・・・(想像)

 

     警備のお兄さんは、顔は怖かったけど優しかった。 訂正しお詫びします。

            筆談で(おかしゃんヒヤリングが特にダメなんで)

                『 公安(中国の警察)呼んでいい?』

                        と言われ

           それはちょっと 大事やろ~~~!?・・・と思い

            『 その前にガイドさんに連絡とってください!』 

          ・・・と、もらっていたガイドさんの名刺を渡してお願いした。

         幸運にもガイドさんと連絡がつき、経緯を話し助けを求めた!

            『 とりあえずホテルに帰って待ってて下さい!』

        と言われ、心配な気持ちを抑え、私は母を連れホテルに戻った。

 

      ばばに、もしかして帰ってくるかもしれんで、ロビーで待つよう言い残し  

  (ホテルの名前も知らない父・・ まさか一人で帰ってくるとは思えないけど一応)

             私はまた、失踪元の王府井へと向かった

                 異国の地・・・ まして夜・・・

       普通なら、外国人の女一人歩きなんて、恐くて出来ないだろう・・・

                  いくらオバサンでも・・・

         でも、この時はそんな不安なんか一つもなかった・・・

               というより、そう思う余裕さえなかった・・・

 

            街を早足で、3往復ほどしたが父は見つからない。

              (片道約4・500m近くはあったと思う) 

            もっと向こうに行ってまったんやろか・・・?

           おかしゃんの不安は、時間追うごとに大きくなり

              もう、頭の中真っ白になってた・・・

 

                     じじ・・・ じじ・・・

 

                そんな中ガイドさんと遭遇。 

       (ガイドさんはバスで2-30分の自宅から駆けつけてくれました)

       二人で探すこととなり、随分心強くなったけど心配は絶えない。

 

          気がつくと、外ははチラホラと雪が舞い始めた・・・ 

           時間も遅くなり 歩行者はみな帰りを急ぎだした。

       だんだん商店も閉まり、明かりは消え、人かずも減っていく・・・。

         さっき失踪したデパートも、とうとう閉店してしまった。

 

                じじは どうしとるんだろう?

                    寒くないやろうか?

             細い路地とかに迷い込んでないやろうか? 

                 まさか 誘拐されてないよな?

 

                 あれこれ考えると苦しくなってくる。

              もう、おかしゃんも、泣き出す寸前だった・・・

 

           そんな時、公安(中国の警察)の車が通りかかった!  

                ガイドさんがすかさず駆け寄った!

 

        事情を説明し、私達は そそくさと 公安の車に乗り込んだ!

          結局、公安のお世話になる事になろうとは・・・

               車の中では公安の人が無線で 

        何やら連絡を取ったりして情報を探しているようだった。

                 時間が凄く長く感じた・・・

      街の中をゆっくり走り、公安の車の中から、じじの姿を探した・・・。

              繁華街の片道を通り過ぎ、折り返し・・・

         おかしゃんもガイドさんも、窓に顔 釘付けで探した・・・

 

                      そのとき

 

                『 いた!』

 

            ガイドさんが叫けぶやいなや 車を飛び降りた!

 

                『 ○○さーーん!!』 

 

                   叫ぶガイドさん!!

 

                そこには、私と母に持たされた 

          お土産入りのおっきい袋を しっかり両手にぶら下げた

                  情けないじじの姿が・・・

 

          『 よかったーー!!』 

 

                    私は駆け寄った!

 

                『 どこ行っとったんや!!』 

 

          父が私に怒鳴った!(ホントはこっちのせりふです!)

            父の小さく細い目からは大粒の涙が溢れ、

          体は震え、息の荒さでマスクがパコパコしていた・・・。

 

          『 ごめんごめん、怖かったな・・ 心細かったな・・ 』  

 

           と私は泣きながら 父を抱きしめ頭を撫でた・・・。

 

               『 俺は死ぬかと思った・・・ 』 

 

            『 こんな知らん国で 死ぬかと思った・・・ 』

 

               泣きながら・・・ 震えながら・・・ 

              そう言う父が、とても小さく感じた。

 

        公安の車で、ばばが心配して待つホテルまで送ってもらった。

                  ホテルで待つばばと再会・・・

           案の定、じじはまた、子供のように母に叱られていた。

 

              『 もういいさ・・ 見つかったんやで・・ 』

 

                      そう母に言い、

         ガイドさんにお礼の言葉と 少しのお礼(¥)を渡し見送った。

 

       聞けば、私達がはいった所は店の出口で、父は入れてもらえず、

        (地下鉄のゲートのような、押して入るバーのあるお店でした)

              入り口を探すうちに迷ってしまったらしい。  

             ( じっとしてれば よかったものを・・・)            

         そして、雪のちらつく異国の夜の街の中を彷徨いながら

          私や母の名前を 泣きながら 叫んでいたらしい・・・

          『 ○○子~~!』 『 かぁちゃ~~ん 』 と・・・

            (今でも、想像するだけで泣けてきます)

           また、一緒に買い物した 他の店を覚えていたらしく 

          何かを必死に訴えたらしいが、勿論通じるはずもなく、

        とにかく 目につきそうな明るい所に立っていたとの事だった。 

                  (電灯の下に居ました)

 

          今思えば、私に声をかけてきたあの若者は、

           もしかしたら、そんな父の姿を見ており

          父の事を伝えたかったんじゃないかと・・・?

               今更ながら後悔しました。

 

              時間にして 約2時間半、

      誰も知らない、言葉も通じない、異国の街を彷徨った父・・・

              どんな思いでいたのだろう・・・

          74歳にして、本当に貴重な体験でした。

 

        

 

        教訓1・ 外出時にはホテルのメモ等持つ事!

        教訓2・ 迷子になったらその場を動かない事!

             

          その夜 おかしゃんは、買ったビール飲み干し

                  3人とも爆睡・・・。

 

          今回の旅も とうとう明日が最後・・・ 

              無事を祈るばかりです・・・。

 

 

            この記事、実はUP2回目ですが、

        今思い出し、書き直しながらも、涙が出てきます。  

                    じじ・・・    

                  よう、無事で・・・

 

                  次回に 続く・・・

 


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